ENAトークン、大型アンロック前に対抗ライン下で膠着状態 - 7月2日に約40億円分のトークン解放控える

公開日:2025年07月02日 16:12
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EthenaのネイティブトークンENAは現地時間7月2日時点で0.2546ドル(約41円)で取引され、24時間で4%下落しています。今月の下落率は累計17%に達しており、今後の大型トークンアンロックを前に市場が警戒感を強めています。直近の価格動向では、0.2507ドルから0.2659ドルの狭いレンジ内で推移し、重要な抵抗線を突破できずに膠着状態が続いています。

Tokenomistのデータによると、約4,063万ENA(時価約10.3億円)が7月2日に解放される予定です。これは現在の流通量の0.67%に相当します。ENAの最大供給量150億枚のうち、現時点で流通しているのは39%のみ。今回のアンロックは、定期的な供給圧力をもたらすべスティングスケジュールの一環となっています。

直近24時間の出来高は29%減少して1億1,500万ドル、デリバティブ取引量も37.7%減の3億1,675万ドルと、アンロック前の取引意欲の減退が顕著です。オープンインタレストも3億1,906万ドルと小幅減少し、トレーダーの慎重姿勢がうかがえます。

テクニカル面では、10日から200日までの主要移動平均線が全て売りサインを出しており、20日EMA・SMAを下回った状態が続く弱気な短期モメンタムを示しています。RSIは41.4でやや売られ過ぎ圏に近づいているものの、まだ中立圏内です。ボリンジャーバンドの収束はボラティリティ低下を示しており、下バンド近辺での取引は急落または反転の可能性を警告しています。

0.25ドル支持線を維持し、アンロックによる売り圧力を吸収できれば、0.28ドル圏への回復が見込まれます。突破できれば0.30-0.32ドル帯再テストの可能性も。一方、0.25ドルを割り込むと0.22-0.23ドルゾーンが次の注目水準となり、センチメント悪化を招くリスクがあります。
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