イーサリアム、ウィコフ『リフトオフ』段階に接近 – ETHは新高値を達成できるか？

イーサリアム（ETH）は過去7日間で4.2％上昇し、執筆時点では2,500ドル中盤で取引されています。このデジタル資産は前年比で19％下落しているものの、一部のアナリストは上昇準備が整っていると楽観視しています。

イーサリアムがウィコフ『リフトオフ』段階に突入
本日X（旧Twitter）に投稿された記事で、暗号通貨トレーダーのMerlijn The Trader氏は、イーサリアムがウィコフ蓄積パターンに従っているように見え、『クリーク』と『スプリング』の両フェーズを無事に突破し、放物線的な価格行動が特徴の『リフトオフ』段階に入る可能性があると指摘しました。

ウィコフ蓄積パターンにおいて、『クリーク』は価格が上昇を阻むオーバーヘッド抵抗を表し、『スプリング』はサポートを下回る偽のブレイクダウンで、ベアを罠にかけ強い手応えを確認するためのものです。『リフトオフ』段階はスプリングに続き、抵抗線を上回る急激な回復とブレイクアウトによって特徴付けられ、新たな強気トレンドの始まりを示します。

アナリストは次のイーサリアムの日足チャートを共有し、この暗号通貨がブレイクアウトの瀬戸際にあり、次の主要な抵抗線は3,700ドルレベルであることを示しました。このレベルのブレイクアウトとリテストが成功すれば、新たな史上最高値（ATH）への舞台が整う可能性があります。

暗号通貨アナリストのCrypto GEMs氏も、イーサリアムが上昇への大きな動きの準備を整えていると指摘しました。アナリストは次のチャートを共有し、2025年のETHの価格行動を2024年と比較しています。イーサリアムが2024年のパフォーマンスを繰り返すならば、近い将来3,000ドルを突破する可能性があります。

しかし、すべてのアナリストがこの強気の見通しを共有しているわけではありません。例えば、著名な暗号通貨アナリストのCarl Moon氏は、上昇ウェッジパターン内で取引されている資産を示す4時間足のイーサリアムチャートを共有しました。彼は、ETHがこの形成から抜け出さない限り、2,200ドルまで下落する可能性があると警告しました。

上昇ウェッジパターンは、収束するトレンドライン内で価格が上向きに動く弱気のチャート形成で、強気の勢いが弱まっていることを示します。ウェッジが突破された後、買い手がコントロールを失い売り手が価格を押し下げるため、しばしば今後のブレイクダウンを示唆します。

ETHネットワークで活性化が再燃
別のX投稿で、暗号通貨アナリストのCryptoGoos氏は、イーサリアムの日次取引が2021年以来初めてATHレベルに近づいていると述べました。一般的に、ネットワーク活動の活発化は大きな価格変動の前兆となる傾向があります。

アナリストのCrypto Rover氏もこの見解に同意し、イーサリアムネットワーク全体のアクティブアドレスが新たな史上最高値を記録したと指摘しました。彼らは、3,000ドル以下のETHは「絶対的なお買い得」だと付け加えました。

一方、イーサリアムの流動性ステーキングも歴史的なレベルに近づいており、現在3,550万ETHがロックされています。プレス時点で、ETHは2,522ドルで取引されており、過去24時間で3.8％下落しています。