アジア株が下落、米利下げ観測と貿易懸念で投資家警戒
公開日:2025年07月02日 16:10
閲覧数:339
アジア株式市場は8日、小幅に下落した。米国の利下げ観測と、トランプ米大統領が示した7月9日の関税期限を巡る貿易交渉への警戒感が広がったためだ。ドル指数は3年ぶりの低水準で推移している。
MSCIアジア太平洋(日本除く)株価指数は前期間比0.23%安。日経平均株価はテクノロジー株の下落を受け0.78%下落した。台湾のテック株主体のタイエックス指数は0.31%、韓国コスピ指数は0.87%それぞれ値を下げた。これは6月に上昇した米国テック株の調整局面を反映した動きだ。
米労働省が7日に発表した5月の求人統計では雇用情勢の堅調さが確認された。投資家の注目は9日に発表される雇用統計に集まっており、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げタイミングに関する新たな手がかりが得られると期待されている。
市場では2025年までに64ベーシスポイントの利下げが織り込まれているが、7月利下げの確率は21%にとどまる。こうした展望が米ドル売りを誘導し、ドル指数は96.649と2022年3月以来の低水準で取引されている。
豪コモンウェルス銀行のキャロル・コンク氏は「失望的な経済指標が出れば、FOMCの利下げ観測が強まり、再びドル売りが加速する可能性がある」と指摘。さらにトランプ政権が成立させた大規模減税法案(「One Big Beautiful Bill」法)や貿易情勢の進展が米経済への信頼を損ない、ドル安に拍車をかける可能性があると述べた。
一方、金相場は1オンス=3,332.19ドルと前日比小幅安。2025年に入って27%上昇しており、安全資産としての需要が続いている。
MSCIアジア太平洋(日本除く)株価指数は前期間比0.23%安。日経平均株価はテクノロジー株の下落を受け0.78%下落した。台湾のテック株主体のタイエックス指数は0.31%、韓国コスピ指数は0.87%それぞれ値を下げた。これは6月に上昇した米国テック株の調整局面を反映した動きだ。
米労働省が7日に発表した5月の求人統計では雇用情勢の堅調さが確認された。投資家の注目は9日に発表される雇用統計に集まっており、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げタイミングに関する新たな手がかりが得られると期待されている。
市場では2025年までに64ベーシスポイントの利下げが織り込まれているが、7月利下げの確率は21%にとどまる。こうした展望が米ドル売りを誘導し、ドル指数は96.649と2022年3月以来の低水準で取引されている。
豪コモンウェルス銀行のキャロル・コンク氏は「失望的な経済指標が出れば、FOMCの利下げ観測が強まり、再びドル売りが加速する可能性がある」と指摘。さらにトランプ政権が成立させた大規模減税法案(「One Big Beautiful Bill」法)や貿易情勢の進展が米経済への信頼を損ない、ドル安に拍車をかける可能性があると述べた。
一方、金相場は1オンス=3,332.19ドルと前日比小幅安。2025年に入って27%上昇しており、安全資産としての需要が続いている。
関連タグ
アジア株
米利下げ
貿易交渉
ドル安
金相場