ビット・デジタル、1億6290万ドル調達でETH購入計画 機関投資家のイーサリアム需要拡大

公開日:2025年07月02日 16:11
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NYSE上場企業のビット・デジタル(ティッカー:BTBT)は7月1日、企業財務のためのイーサリアム(ETH)購入を目的とした1億6290万ドルの資金調達を発表した。同社は最近の公募で引き受け手が追加1125万株の購入オプションを完全行使し、手数料等を差し引いた正味調達額が1億6290万ドルに達した。ビット・デジタルは2022年からETH戦略を構築しており、現在は上場企業運営では最大級のETHステーキングプラットフォームを運営。バリデータインフラ、カストディサービス、利回りツールなどを備えている。今回の資金調達は、上場企業による単一目的のETH購入資金として過去最大規模の一つ。企業がETHを技術プラットフォームとしてだけでなく、バランスシート資産として認識し始めていることを示唆している。

3~5%の年利回りを提供するステーキングやデフレ設計、分散型アプリケーション(dApps)の基盤としての機能により、ETHの魅力が増している。コンセンシス支援のSharpLink社(NASDAQ上場)も5月に4億2500万ドルを調達し17万6000ETH以上を購入、現在の保有量は20万2000ETH超に達した。BioNexus Gene Labも今年、主要財務資産としてETHを採用している。

企業・組織のETH保有状況を追跡する『Strategic ETH Reserve』リストによると、120万ETH(時価総額約30億ドル)が企業リザーブに保有されており、上位5機関(イーサリアム財団、SharpLink、PulseChain Sac、コインベース、Golem)で全体の70%以上を占める。
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