REXソラナETFが3300万ドル規模で取引開始、DFDVはSOL保有を拡大

今週、ソラナ（Solana）は機関投資家からの注目を集める大きな進展があった。REX-Osprey Solana + Staking ETFが米国での取引開始に成功し、3300万ドルの初日取引高を記録したほか、Defi Development Corp（DFDV）が1億1250万ドルの資金調達を実施した。REX ETFは1940年投資会社法に基づき上場され、ステーキング報酬を提供する初の米国上場暗号資産ETFとなった。同日、DFDVはソラナ追加購入と自社株買いを支援するため転換社債発行を拡大することを発表し、規制金融におけるブロックチェーンの役割拡大を示す戦略的動きとなった。

REX-Osprey SolanaステーキングETFは、米国取引所で取引される初のスポット型ソラナステーキングETFとして注目を集めた。ブルームバーグのシニアETFアナリストEric Balchunas氏によると、初日取引高は約3300万ドルに達し、ニッチなデジタル資産商品として強健なスタートを切った。取引終了時点では約100万ドルの運用資産（AUM）を蓄積。Balchunas氏はX（旧Twitter）で、この取引高から2日目までにAUMが1000万ドルまで膨らむ可能性があると指摘し、投資家の早期の信頼と需要を示唆した。

現在米証券取引委員会（SEC）の承認待ちとなっている他の暗号資産ETFとは異なり、REX-Osprey ETFは1940年投資会社法に基づいて申請された。これは1933年法よりも厳格な枠組みであり、より高いレベルの保管と投資家保護を要求する。この分類は規制上の懸念を緩和し、より広範な採用への道を開く可能性がある。また、このETFはネイティブのステーキング報酬を提供する点でも特徴的だ。ETF内のすべてのソラナトークンはオンチェーンでステーキングされ、ステーキング利回りの100％が月次配布の形で投資家に直接還元される。

ソラナのETF選定は、このレイヤー1ブロックチェーンに対する機関投資家の関心の高まりを示している。高い取引速度と低い手数料で知られるソラナは、成長中のDeFiやNFTエコシステムと相まって、2025年に最高のパフォーマンスを発揮しているアルトコインの一つとなっている。

一方、DFDVは1億1250万ドルの転換社債発行を発表し、ソラナへの投資を拡大する方針を示した。この資金調達は当初目標の1億ドルから拡大され、自社株買いプログラムとソラナ（SOL）の追加購入に充てられる。社債は2030年に満期を迎え、年利5.5％を提供。また、23.11ドル（当週の終値比約10％プレミアム）での株式転換オプションが付与される。

不動産テクノロジー企業から転身したDFDVは、ソラナエコシステムに焦点を当てたビジネスモデルへと転換。ソラナブロックチェーン上でバリデーターノードを運営し、SOLトークンの蓄積を続けている。発表時点でのSOL価格は153.68ドル。同社の暗号資産戦略は、株価が5月のピークから60％以上下落しているものの、ソラナ蓄積開始以降3500％以上の上昇を記録しており、転換の成功を示している。