米国初のSolanaステーキングETF、初日取引で1200万ドルの資金流入と3300万ドルの出来高を記録

公開日:2025年07月03日 16:01
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米国初のSolana(SOL)ステーキング型上場投資信託(ETF)が取引開始初日に1200万ドルの資金流入と3300万ドルの取引高を記録し、ステーキングに特化した暗号資産ETFにとって強いスタートを切った。

主要ポイント:
- REX-Osprey SolanaステーキングETF(ティッカー:SSK)がCboe BZX取引所で取引開始
- 米国初の現物SOL保有とステーキング報酬を組み合わせたETF商品
- 初日取引高は過去のSOL・XRP先物ETFを上回るも、ビットコイン・イーサリアム現物ETFには及ばず

ブルームバーグETFアナリストのEric Balchunas氏によると、このETFの初日取引高は以前に上場したSolanaとXRPの先物ETFを上回った。ただし、2024年1月に取引を開始したビットコインとイーサリアム現物ETFの初日合計取引高46億ドルには及ばなかった。

同ETFはSEC(米証券取引委員会)の規制ハードルを回避するため、資産の40%以上を米国外に上場する上場投資商品に投資する構成を採用。これにより、従来の現物暗号資産ETFに必要な19b-4申請プロセスを回避することに成功した。

Anchorage Digitalの共同創業者Nathan McCauley氏は、このETF上場を「デジタル資産における画期的な瞬間」と評し、機関投資家が暗号資産ステーキングにアクセスする道を拡大した点を高く評価した。

アナリストらは、この成功を受けて現物Solana ETFの承認可能性が高まったとの見方を示しており、James Seyffart氏とEric Balchunas氏は年内にSECが現物Solana ETFを承認する確率を95%と予測。2025年後半にはXRPやライトコイン関連ETFの波が来るとの見通しも示した。

SOL価格は発表時点で過去24時間3.6%上昇し約153ドルで取引されていたが、今年の高値からは依然48%近く下落している状態だ。一方、Solana先物の未決済建玉はETF上場後に1億6700万ドルに達し、機関投資家の関心の高まりを示唆している。

デジタル資産投資ファンドは先週27億ドルの資金流入を記録し、11週連続の資金流入で総額は169億ドルに達した。うち26.5億ドルは米国からの流入で、ビットコイン関連商品が22億ドル(全体の83%)を占めた。
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