アーサー・ヘイズ氏、ビットコイン一時修正の後9万ドル台へ 米銀発ステーブルコインが次の上昇を牽引と予測

公開日:2025年07月03日 16:07
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ビットMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は、米銀発行のステーブルコインが次の価格上昇を引き起こす前に、ビットコインが一時的に9万ドルまで調整する可能性があると述べた。木曜日のブログ投稿で、ヘイズ氏は中央銀行政策とウォール街のインセンティブが融合し、何兆ドルもの資金がデジタル資産に流入するシナリオを提示した。

JPモルガンなどの『大規模すぎて潰せない』銀行が発行する完全規制済みのドルペッグ型ステーブルコインの変革的影響は、市場にまだ織り込まれていないと指摘。これらのコインはテザーやサークルのUSDCのような既存プレイヤーに対抗するだけでなく、低利回り口座に滞留している銀行準備金や個人預金を吸収する重要なツールになると予測。

ヘイズ氏は、当局承認済みステーブルコインの登場が量的緩和に匹敵する新たな流動性供給として機能し、資本規制のペナルティを回避しつつ短期国債への資金流入を可能にすることで、ビットコインやハイテク株向け流動性が解放されると分析。ただしその前段階として、利食い売りやFRBの明確なシグナル待ちから、ビットコインが一時9万ドルまで下落する可能性に言及。

6月に両党支持で可決された包括的暗号資産法『GENIUS法』を受け、連邦認可の銀行発行ステーブルコインが現実味を帯びる中、ヘイズ氏は伝統的銀行が持つ小売ネットワークとFRB直結の優位性を指摘。銀行預金の僅か一部(17兆ドル)がステーブルコイン商品にシフトすれば、6.8兆ドルの米国債新規需要が創出され、準備金利払い制度の変更と相まって市場に潤沢な流動性が供給され、暗号資産・株式市場全体のインフレを加速させるとの見解を示した。

現段階での一時的な価格調整を買い場と位置づけるヘイズ氏は、主要銀行発のドルベースステーブルコイン登場が、ビットコインを含むリスク資産の急騰をもたらす新たなマーケットサイクル開始の合図となると予測している。
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