ブテリン氏警告「真の分散化テスト欠如でイーサリアムにリスク」

公開日:2025年07月03日 17:12
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イーサリアム共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、カンヌで開催されたEthereum Community Conferenceにおいて、暗号通貨業界の分散化に対する姿勢に警鐘を鳴らした。同氏は「表層的な実装が生態系全体の信頼性を脅かす」と主張し、マーケティング用語ではなく具体的なユーザー保証を求めた。

ブテリン氏は、企業の支持や政治的後押しによる主流採用がコア原則放棄の圧力となっている転換点に業界が到達したと指摘。機関投資家からの承認を追うのではなく、分散化とユーザー中心の開発という基本理念に立ち返る必要性を強調した。

特に、現在のレイヤー2ネットワークやDeFiプロジェクトには隠れたバックドアやアップグレードの問題が存在すると批判。プライバシーソリューションがオプション機能ではなくデフォルト機能となるべきだと訴えた。

ブテリン氏は真の分散化を検証するための3つの実践的テストを提示。この中で「ウォークアウェイテスト」は、プロジェクトが放棄された場合でもユーザーが資産へのアクセス権を保持できるかを評価する重要な基準として言及された。
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