著名投資家トム・リー氏、イーサリアム(ETH)に対する大胆な予測を発表「銀行は...」

公開日:2025年07月03日 17:30
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著名投資家でFundstrat共同創業者のトム・リー氏は、銀行が投機的収益のためだけでなく、インフラ保全のためにもイーサリアム(ETH)を購入すると予測しました。リー氏によれば、この戦略はマイクロストラテジーのビットコイン投資に匹敵する制度的なイーサリアム蓄積の始まりになるとしています。

リー氏は2025年までに金融セクターと暗号通貨の世界がますます融合していくと指摘。この統合の基盤となるのはステーブルコインで、消費者と大規模機関の両方で急速に採用が進んでいます。これらのステーブルコインの大部分はイーサリアムのインフラ上に構築されています。

「ETHはステーブルコインエコシステムの基盤だ」と語るリー氏は、銀行がイーサリアムに投資することでネットワークの安全性を確保しようとすると主張。特にゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手銀行がETHネットワークを活用して独自のステーブルコインを発行し始め、ステーキングを通じてネットワークセキュリティに貢献すると予測しています。

イーサリアムネットワーク(PoSメカニズム)では、ETHをステーキングする機関はトランザクションバリデーターとなり、ネットワークセキュリティを確保するとともに収入を得られます。リー氏はこれが特にステーブルコインの安全性確保で重要な役割を果たすとしています。

現在、イーサリアムはステーブルコインの51%をホストし、ネットワーク手数料の30%がステーブルコイントランザクションに由来しています。リー氏はこの状況が米ドルの国際金融における優位性をさらに強化すると指摘。「ステーブルコイン市場が2500億ドルから2兆ドルに成長すれば、ETHネットワークの取引手数料とリターンも指数関数的に増加する」と述べています。

リー氏が率いるBitmine Immersionはこの戦略に沿って2.5億ドルの私募を開始。調達資金は全てETH購入に充てられ、Founders Fund、Kraken、Galaxy Digital、Panteraなど伝統的金融と暗号資産のリーディング企業が投資しています。同社の戦略は1株当たりのETH獲得量で評価され、ETHステーキングによるリターン生成や保有ETHを使った取引資金調達、ETH価格上昇などによって企業価値が時間とともに上昇すると見込まれています。

※これは投資アドバイスではありません。
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