米国初のSolanaステーキングETFが記録的33億円取引高 XRP先物ETFを上回る

公開日:2025年07月03日 18:12
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米国市場で革新的な動きが起きている。REX Sharesが提供する初のSolanaステーキングETF(ティッカー:SSK)が取引開始初日に3300万ドル(約33億円)の取引高を記録し、うち1200万ドル(約12億円)が純資金流入だった。ブルームバーグETFアナリストのEric Balchunas氏によれば、この数値は今年初めに上場したXRP先物ETFやSolana先物ETFの初日取引高を大きく上回り、米国ETF市場における平均的な上場初日実績も大幅に超える好調なスタートとなった。

Balchunas氏はX(旧Twitter)で「SSKは初日取引高3300万ドルで取引を終了。Solana先物ETFやXRP先物ETF(あるいは一般的なETFの上場時)を圧倒する数字だが、ビットコインやイーサリアムの現物ETFとはまだ差がある」と分析した。

本ETFは構造的な特徴を持つ。C型企業として組成されたためSEC承認プロセスを回避でき、伝統的ETFでは実現不可能なステーキング報酬の提供を可能にしている。この独自性が投資家の関心を集め、SOLへの間接的なエクスポージャーとネットワークのステーキング利回りを同時に享受できる点が評価されている。資産保管はデジタル資産カストディの大手Anchorage Digitalが担当。

この成功を受けて、現物Solana ETFへの関心が再燃。フランクリン・テンプルトンやビットワイズなどの大手運用会社が申請を進めており、Balchunas氏は「2025年後半の承認確率は95%」と楽観的な見通しを示している。ソラナは現時点でXRPをETF競争においてリードするポジションを確立したと言える。

市場反応も好調で、ETF上場を受けてSOL価格は4%上昇。執筆時点では154ドル近辺で取引され、RSIとMACD指標ともに強気の勢いを見せている。160ドルの抵抗線突破が注目されており、184ドルへの上昇も予想される。

今回のETF上場は、機関投資家層におけるSolanaへの本格的な需要が存在することを示す重要なマイルストーン。現物ETFこそ待たれるものの、規制枠組み内でSolanaが金融商品として認知されつつある兆候として市場関係者が注目している。
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