イーサリアム、6月に記録的な600万ETH蓄積と100万ETHステーキング 価格急騰の兆しか

公開日:2025年07月03日 20:30
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イーサリアム(ETH)は6月、価格変動こそ限定的だったものの、歴史的な動きを見せた。CryptoQuantアナリストCarmelo Alemán氏の7月3日付け分析によると、ETHでは長期保有者や機関投資家による大規模な蓄積とステーキング活動が記録され、強力��支持姿勢が確認された。

特筆すべきは、流出が最小限で集中型取引所との紐づきがない「蓄積アドレス」の動向だ。6月末時点でのこれらのアドレス保有量は2,275万ETHに達し、6月1日の1,673万ETHから35.97%増加。1ヶ月で600万ETH以上が新たに蓄積され、戦略的保有者の信認拡大を示唆している。

流動性ステーキングも史上最高値を更新。Lido DAO(LDO)やBinanceなどのプラットフォームでは、6月中に約100万ETHの増加(3,455万ETH→3,556万ETH)を記録。Alemán氏は「利回り獲得を目指す機関や長期投資家の存在」を指摘する。

7月初旬時点で蓄積アドレスの平均取得価格は2,114.70ドル。現行価格(2,500ドル以上)では21.29%の含み益となり、売却圧力が低い状態だ。本稿執筆時点のETH価格は2,596ドル(24時間+6%)で、最近の安値から堅調な回復を示している。

技術分析では、ETHは20日EMAを回復し、ボリンジャーバンドの拡大から変動率上昇が予想される。RSI57.6は買われ過ぎ水準未達で上昇余地を残し、MACD指標も買い勢力の回復を示唆。2,600-2,640ドルの抵抗線突破で2,750-2,800ドル圏が次なる目標値となる。

一方、下落時の支持線は2,450ドルと2,280ドルが注目される。CryptoRankデータによると、ETHはQ2に36%上昇し、Q1の45%急落から回復基調に転じている。
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