グレイスケールのアルトコインETF組成計画がSECの混乱で延期 承認直後の異例の停止措置
公開日:2025年07月03日 20:31
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米国証券取引委員会(SEC)は、グレイスケール・インベストメンツが運営するデジタル・ラージ・キャップ・ファンド(GDLC)の上場投資信託(ETF)転換申請に対し、承認からわずか1日後に停止命令を発動した。この予期せぬ決定により、仮想通貨ベースのETF市場拡大への期待に冷水が浴びせられる形となった。
7月1日、SECの市場運営部門は委任権限に基づき、NYSE Arcaの規則変更を加速承認。これによりGDLC ETFの上場に向けた最終手続きが進められるとの見方が広がっていた。同ファンドはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめ、ソラナ(SOL)、XRP、カルダノ(ADA)など主要アルトコインを包括する初の規制対象ETFとなる予定だった。
しかしETF専門家のジェームズ・セイファート氏が指摘したところによると、承認文書に添付されていた7月1日付の副書記官書簡で「委員会は委任された承認行為を再審査する」と明記されており、これにより転換プロセスが当面凍結された。
市場関係者は今回の決定について複数の解釈を示している。セイファート氏は(1)SEC内部の部門間調整問題、(2)仮想通貨ETF向けの包括的規制枠組確立を優先する意向、という2つの可能性を指摘。ブルームバーグのエリック・バルチューナス氏も「スポットETFの上場基準が策定されるまで、個別承認を保留している可能性が高い」と分析した。
専門家らは今回の延期が一時的な措置との見解で一致しており、セイファート氏は「現時点では転換不可だが、将来的には実現する」と述べている。SECが策定中の新基準では、時価総額や取引量、流動性などが評価指標に含まれるとみられている。
7月1日、SECの市場運営部門は委任権限に基づき、NYSE Arcaの規則変更を加速承認。これによりGDLC ETFの上場に向けた最終手続きが進められるとの見方が広がっていた。同ファンドはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめ、ソラナ(SOL)、XRP、カルダノ(ADA)など主要アルトコインを包括する初の規制対象ETFとなる予定だった。
しかしETF専門家のジェームズ・セイファート氏が指摘したところによると、承認文書に添付されていた7月1日付の副書記官書簡で「委員会は委任された承認行為を再審査する」と明記されており、これにより転換プロセスが当面凍結された。
市場関係者は今回の決定について複数の解釈を示している。セイファート氏は(1)SEC内部の部門間調整問題、(2)仮想通貨ETF向けの包括的規制枠組確立を優先する意向、という2つの可能性を指摘。ブルームバーグのエリック・バルチューナス氏も「スポットETFの上場基準が策定されるまで、個別承認を保留している可能性が高い」と分析した。
専門家らは今回の延期が一時的な措置との見解で一致しており、セイファート氏は「現時点では転換不可だが、将来的には実現する」と述べている。SECが策定中の新基準では、時価総額や取引量、流動性などが評価指標に含まれるとみられている。
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