ビットコインが11万ドル突破、米雇用統計発表控え市場緊張感高まる

7月4日の祝日（米独立記念日）のため、Crypto Daybook Americasは金曜日は休刊となります。次回配信は7月8日（月曜日）です。米国の読者の皆様、素晴らしい独立記念日をお過ごしください。筆者：James Van Straten（特記なき場合、時間は米東部時間ET）

ビットコイン（BTC）は6月11日以来となる11万ドルを突破し、5月22日に記録した史上最高値11万2千ドルに迫る勢いを見せています。ビットコインの市場支配率（ドミナンス）は6月22日の66%超から65%強に小幅低下しましたが、時価総額は2.2兆ドルを維持しています。

本日の注目は米雇用統計の発表です。非農業部門雇用者数は前月比11万人増と予想され、4ヶ月ぶりの低水準で、5月の13.9万人増から減速すると見られます。失業率は4.2%から4.3%に上昇し、2021年10月以来の高水準となる可能性があります。7月4日の祝日週末を控え、発表日が前倒しとなり、市場の取引量は減少すると予想されます。

HTXリサーチは「オンチェーンフローが安定しており、大口投資家が今週の雇用統計と失業保険申請データからのシグナルを待っていることを示唆している」と分析。労働データが弱含めば9月利下げが確定しBTC再上昇のきっかけに、逆に雇用統計が予想を上回れば10万4千ドル割れで技術的な調整が起こり得ると指摘しました。

注目イベント：
7月15日：Lynqが機関向けデジタル資産即時決済ネットワークをAvalancheブロックチェーン上でリリース予定。
7月9日：米上院銀行委員会が「Wall StreetからWeb3へ」をテーマにデジタル資産市場に関する公聴会を開催。

主要テクニカル指標：
BTC現物価格：109,970.87ドル（24時間+1.75%）
ETH現物価格：2,599.77ドル（24時間+5.63%）
ビットコイン・ドミナンス：65.21%（-0.09%）

市場専門家は「ビットコインは資本流入の再開、投機的関心の高まり、マクロ経済見通しの多様化という重大な転換点に立っている」と指摘。今後数日間が次の主要トレンドを決定づけると予想しています。