カルダノ価格予想 - 1億8200万ドルの資金流出が危機を煽る、Coinbase・XRP統合も下落止まらず

公開日:2025年07月03日 21:48
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XRPエコシステムとの統合やCoinbaseのcbADA導入にも関わらず、カルダノ(ADA)のスポット市場では6月に1億8210万ドルの純流出が記録された。短期展望に対するトレーダーの悲観論は強く、アルトコインは数ヶ月にわたる下降トレンドを新たな月へ延伸する可能性が高い。

米雇用統計の予想外の弱さや7月8日の「解放の日」関税停止期限切れなどのマクロ要因がFUD(不安・不確実性・懐疑)を助長する中、カルダノは脆弱な状況が続いている。トランプ大統領は7月9日の関税再開期限を延期しない方針を明言し、日本を含む複数国との交渉打ち切りと関税賦課を再度脅かしている。

6月中旬にはXRPエコシステムへの完全統合計画が、下旬にはCoinbaseによるBASEチェーン上でのラップドADA「cbADA」の導入が発表されるなど、長期的な採用量増加を示す材料が出揃った。しかしCoinGlassのデータによれば、これらはカルダノ価格の触媒としてほとんど機能していない。6月のスポット市場純流出総額1億8210万ドルの大半は、これらの発表時期と重なって発生した。

Santimentのデータでは、6月中に利益ポジションにあるADA供給量がさらに27%減少し、46%のホドラーが未実現損失を抱える状況となっている。継続的な資金流出が強気派の確信を蝕む中、さらなる下落リスクが潜む。

一方で、デイリーチャートではトリプルボトムパターンの突破が確認され、早期の強気材料が浮上している。0.60ドルから8ヶ月下降三角形の下底支持線0.51ドル以上の蓄積域で形成された統合レンジがトリプルボトム突破を果たした。ネックラインを突破すれば、0.73ドル付近の直前高値が目標となる。特に0.65ドルの閾値を超えれば三角形からの正式なブレイクアウトが確認され、現状から137%上昇の1.44ドルまで上昇する可能性が開ける。

RSIは49で中立ライン50直下に位置し、上昇傾向にある。MACDラインも最近のゴールデンクロス後にシグナルラインとの乖離を拡大しており、短期上昇トレンド形成の初期兆候を示唆している。0.60ドルのネックラインを保持できなければ、2024年米大統領選挙時の市場底値0.31ドルに向かうリスクがある。

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