パキスタンのビットコイン採掘計画が暗礁に、IMFが電力補助金を拒否

公開日：2025年07月04日 10:26

パキスタン政府が暗号通貨マイニング向けに低価格電力供給を計画していたが、国際通貨基金（IMF）がこれを差し止めたことが複数の報道により明らかになった。IMFは、同計画がエネルギー市場を不安定化させる可能性があると警告している。

当局関係者によれば、パキスタンは仮想通貨採掘産業を育成するため、特別な電力料金体系を導入しようとしていた。しかしIMFは現在進められている経済改革プログラムとの整合性に問題があるとして、電力補助金案を承認しなかった。

この決定により、同国で進められていた大規模なビットコインマイニング施設建設計画は事実上凍結状態に追い込まれた。専門家らは、電力不足が慢性化するパキスタンにおいて、エネルギー集中型の暗号通貨採掘が電力網に与える影響を懸念していた。