Cronosが処理速度トップ10入り、1秒未満のブロック生成を達成

公開日:2025年07月04日 10:33
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Cronosはこのたび、ブロック生成時間を平均5.5秒以上から1秒未満に短縮するメインネットアップデートを実施しました。これにより、Ethereum Virtual Machine(EVM)チェーンとして最高レベルの互換性と低遅延を実現するとともに、オンチェーン最終性(finality)の面でAptosやSEI、SUI、Solanaなどの競合プロトコルと肩を並べるトップ10の高速ブロックチェーンに名を連ねることになりました。

今回の速度向上は、昨年12月のPalleneアップグレードで導入された並列実行エンジン「BlockTSM」など、最近のスケーラビリティ改善が貢獻しています。この技術により、各ブロック内で複数のトランザクションを同時に処理できるようになりました。今次アップデートにより以下の効果が期待されます:

・トランザクション処理速度(TPS)の向上
・ほぼ即時のレスポンス実現
・開発者向けユーザーエクスペリエンス(UX)の改善
・オンチェーンリアルタイムインタラクションの遅延低減

Cronos Labsの製品・エンジニアリング責任者Mirko Zhao氏は「1秒未満の性能を実現したことで、単にネットワークを高速化するだけでなく、新たな超高速ブロックチェーンアプリケーションの可能性を開きました」とコメントしています。

Cronosエコシステムは現在、Cosmos SDK上に構築されたEthereum互換チェーン「Cronos EVM」、決済とNFT専用チェーン「Cronos POS」、Ethereumで保護された高性能Layer2ネットワーク「Cronos zkEVM」の3つのチェーンで構成されています。ネイティブトークンのCROは時価総額25億ドル以上で、CoinGeckoの最新データによると時価総額トップ50位内にランクインしています。
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