テスラ株34%下落も個人投資家は買い増し続ける 政治的な逆風と業績減収にも関わらず
公開日:2025年07月04日 10:53
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株価の大幅下落、政治的なバックラッシュ、販売台数の減少にもかかわらず、テスラの最も熱心な個人投資家たちは撤退する気がない。同社株は最高値から34%下落し、第2四半期の販売台数はアナリスト予想を下回る14%近い減少を記録した。さらに、ホワイトハウスに復帰したドナルド・トランプ氏がイーロン・マスク氏と公の場で対立し、各方面から政治的な圧力が高まっている。それでも一般投資家は同社を支持し続けている。
フロリダ州ウィンターパークに住む48歳のニック・ドリア氏のような投資家は、50万ドル(約8000万円)相当のテスラ株を保有しており、今年に入ってさらに買い増している。「私は車マニアではないが、非常に安全で最高の乗車体験が得られる。10年前のiPhoneのような存在だ」とニック氏は語る。彼と家族はモデルYを3台所有しており、来年16歳になる末娘のために4台目を購入予定だ。
機関投資家が手を引く中、個人投資家は倍賭けしている。ニック氏は20人近くの知人にモデルYを購入させることに成功したという。ワシントンの両党から批判を受けるマスク氏の人気が低下しているにもかかわらず、ニック氏を含む数千人の株主は動じていない。
販売台数が減少しているにもかかわらず、テスラ株は7月3日に5%上昇。この回復をけん引したのはウォール街ではなく個人投資家だった。インタラクティブ・ブローカーズでは、テスラ株が取引量ランキング1位を記録し、23万6826件の買い注文が売り注文を大きく上回った。さらに、テスラ株の値動きに2倍で連動する上場投資信託(ETF)にも資金が流入しており、個人投資家がさらなる利益を求めて積極的に買い進んでいる実態が明らかになった。
しかし、ウォール街はこの楽観論に与していない。アナリストらはテスラの株価収益率(PER)が132倍と、10年平均の125.7倍を上回り、S&P500種平均の22.2倍を大幅に上回っている点を指摘。CFRAリサーチのギャレット・ネルソン上級アナリストは適正株価を258ドル(現行価格より18%安)と試算し、「保有」評価を維持した。
FactSetが追跡する54人のアナリストによる平均目標株価は311.12ドル。個人投資家が「安値で買っている」と考える一方で、専門家は「過大評価」とみなしている。しかしテスラはアップルやアマゾンなどの米国ハイテク大手と比べて個人投資家からの支持が最も厚く、FactSetの調査では「その他」投資家(機関投資家やインサイダー以外の個人)の割合が最も高い。
フロリダ州ウィンターパークに住む48歳のニック・ドリア氏のような投資家は、50万ドル(約8000万円)相当のテスラ株を保有しており、今年に入ってさらに買い増している。「私は車マニアではないが、非常に安全で最高の乗車体験が得られる。10年前のiPhoneのような存在だ」とニック氏は語る。彼と家族はモデルYを3台所有しており、来年16歳になる末娘のために4台目を購入予定だ。
機関投資家が手を引く中、個人投資家は倍賭けしている。ニック氏は20人近くの知人にモデルYを購入させることに成功したという。ワシントンの両党から批判を受けるマスク氏の人気が低下しているにもかかわらず、ニック氏を含む数千人の株主は動じていない。
販売台数が減少しているにもかかわらず、テスラ株は7月3日に5%上昇。この回復をけん引したのはウォール街ではなく個人投資家だった。インタラクティブ・ブローカーズでは、テスラ株が取引量ランキング1位を記録し、23万6826件の買い注文が売り注文を大きく上回った。さらに、テスラ株の値動きに2倍で連動する上場投資信託(ETF)にも資金が流入しており、個人投資家がさらなる利益を求めて積極的に買い進んでいる実態が明らかになった。
しかし、ウォール街はこの楽観論に与していない。アナリストらはテスラの株価収益率(PER)が132倍と、10年平均の125.7倍を上回り、S&P500種平均の22.2倍を大幅に上回っている点を指摘。CFRAリサーチのギャレット・ネルソン上級アナリストは適正株価を258ドル(現行価格より18%安)と試算し、「保有」評価を維持した。
FactSetが追跡する54人のアナリストによる平均目標株価は311.12ドル。個人投資家が「安値で買っている」と考える一方で、専門家は「過大評価」とみなしている。しかしテスラはアップルやアマゾンなどの米国ハイテク大手と比べて個人投資家からの支持が最も厚く、FactSetの調査では「その他」投資家(機関投資家やインサイダー以外の個人)の割合が最も高い。
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