DeFi開発企業がソラナ保有量を大幅拡大、追加購入を発表

公開日:2025年07月04日 11:15
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米国上場のフィンテック企業DeFi Development Corp(DDC)は、ソラナ(SOL)を中心とする暗号資産準備金の構築を進める中、新たなソラナトークンを大量購入したことを7月3日に発表した。今回の購入により、同社のソラナ保有量は640,585トークンに達し、時価総額約9,600万ドル(現在のレートで)となった。

DDCは先日、ソラナ戦略を推進するため1億1,250万ドルの資金調達を完了。このうち約7,560万ドルは「前払い先物」株式買取契約に充てられ、残りは追加のソラナ購入や一般事業運営に使用される予定だ。これに先立ち、同社はすでに4,200万ドルの資金調達と50億ドルの信用枠を獲得している。

DDCのソラナ購入戦略は、2025年4月に元クラーケン取引所幹部による経営権取得後に本格化。今回は1トークンあたり153.10ドルの平均価格で17,760SOL(約272万ドル相当)を購入した。現在、同社の「1株当たりSOL比率」は0.042となっている。

市場動向では、CoinMarketCapデータによるとソラナは151.51ドルで取引され(0.06%下落)、アナリストらは下降ウェッジパターン形成を指摘し、200ドル到達の可能性を示唆。

DDCは、現金や債券ではなくソラナやイーサリアム(ETH)などのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)型トークンを保有・ステーキングすることで、価値保存と追加収益を実現する新たな企業財務戦略を採用している。同様の戦略を取る企業にはSOL StrategiesやUpexiなどがあり、ビットコイン以外の暗号資産を活用する企業財務の新たな潮流が形成されつつある。
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