米雇用統計好調で株価急伸、FRB利下げは9月まで先送りか

公開日:2025年07月04日 11:36
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米労働省が発表した6月の非農業部門雇用者数は14万7千人増と、市場予想の11万人を大幅に上回った。これを受けてS&P500種とナスダック総合株価指数は共に過去最高値を更新。ダウ工業株30種平均も0.9%上昇した。失業率は4.1%に低下し、予想に反して改善を示した。

債券市場では利回りが急騰。CMEグループのFedWatchツールによると、7月のFOMCで政策金利据え置きの確率が95%に達し、FRBの利下げは9月以降になるとの見方が強まっている。

市場ではトランプ政権の動向も注目されている。米越貿易協定の締結が確認される一方、来週には関税停止措置の90日期限が切れるため、今後の政策表明に警戒感が高まっている。

7月4日の独立記念日前日の取引は短縮セッションとなったものの、市場の強気姿勢は持続。S&P500構成銘柄のうち36銘柄が52週高値を更新、うち25銘柄は史上最高値を記録した。金融株を中心にロイヤルカリビアンやアメリックスプレスなどがIPO以来の高値を付け、ラッセル2000種指数も年初来プラスに転じるなど、幅広い銘柄で上昇が確認された。
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